MONOPOLY

夕飯を食べてスタバに戻ると、私が荷物を置いていた席の周りに中年の男性と女性二人が座っていた。私は荷物を持って別の席に移動しようかと思ったが、三人ともコートを脱いでいないところをみるとすぐに席を立つようだった。私は彼らに軽く会釈してそのまま座ることにした。

私の曇った眼鏡の奥から女性の一人が話しかけて来た。彼女の名前はボニータ。私の手前に座ってる妹のサラに会いにこの街に来たとのことだった。私の横に座っているのは(多分)リサの夫で、名前はトレイシー。彼の英語は聞き取りにくかった。。

ボニータが二人に向かってモノポリーをしようと言った。そして、一緒にやろうと私を誘った。それも楽しそうだと思って私はいいよと答えた。けど、サラがすかさず「冗談よ、私たちすぐ帰るから。それに私はモノポリーは大嫌いなの。子供の頃にやり過ぎたから」と笑いながら言った。私は一度もモノポリーをやったことがなかったが、ふと、子供の頃に親戚とよく遊んだ人生ゲームを思い出した。そして、今は中年のおばちゃんになったボニータとサラの幼少期を私なりに懐かしんた。

その後、三人は私にいろいろ質問した。私はどこから来たのか。ここで何をやってるのか。ここと自分の国とどっちがいいか。私は、今は失業中で、知人のアパートのリビングルームで寝ている、ここでの暮らしは寂しく感じると、正直に答えた。

ボニータは私のことが気に入ったらしく、特に熱心に話しかけてきた。彼女の夫は情熱的なイタリア人で、教会をまわってゴスペルを歌っているという。いつか医者が彼の肺を診察して、その大きさに驚いたという話も楽しそうに聞かせてくれた。

一通り話し終えてからボニータはまだお腹が一杯だと言った。夕飯をコロラドステーキハウスで食べてきたばかりだとトレイシー教えてくれた。ステーキとマッシュドポテトとサラダとスープとティラミスを食べたとボニータが言うと、「ねえ、ティラミスは日本のお菓子?」とサラが聞いてきた。私はティラミスはイタリアのお菓子だと答えようとしたが、急にいろんなことが気がかりになって、知らないなと答えていた。

そんな風に会話を楽しんでから、3人はそろそろ帰ろうかと言って立ち上がった。トレイシーとサラが先に席をたった。ボニータは少し遅れながら立ち上がると、私の手をとってお祈りをしてくれた。すぐに仕事が見つかりますようにと。今会ったばかりの人に祈ってもらって、私は明日にでもオファーが来る気がしてとても嬉しかった。

もし仕事が見つかったら、私は真っ先にボニータに連絡しようと思う。連絡先は分からないけど、感謝のお祈りすればきっと彼女に伝わると思う。

それから、初任給が出たらモノポリーを買おうと思う。

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