おでん

昨夜からの雨で今日は気温が10度ほど下がり、午後を過ごした図書館の中も肌寒かった。夕飯時に家に帰ると、体を温めようと冷蔵庫の奥に取り残されていたおでんのパック二つを鍋にあけて加熱した。いつかアジアンショップでBuy One Get One Freeで買ったものだった。他の輸入品と同じく、このパックにも賞味期限は書いていなかった。いざ準備ができて食べる段になると、食べれるかどうか半信半疑だった。しかし、そんな心配を余所にして、口の中に広がった熱々の汁はたちどころに私の心と体を暖めほぐした。気が付けば一袋分の具と汁を一気に平らげていた。もう一袋分残った鍋に明日のためにと勇気を出して蓋をした。そしてふと、おでんの入っていた袋に目をやる。遠路遥々、海を渡ってきたおでんパック。製造元の人たちは「平凡な普通の人たち」かもしれないが、海外で一人暮らしをしている私にとって、彼らの仕事の価値はいま計り知れなかった。

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s